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白神散策

Photos

大川渓流を平泳ぎで渡るアズマヒキガエル

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2011年7月23日 タカヘグリを目指して渓流遡行しているときに出会ったアズマヒキガエルです。波もなく透きとおるような水面を気持ちよさそうに泳いでいる姿は何とも微笑ましい限りでした。渓流を泳いでいたので、ナガレヒキガエル発見!かと胸が高鳴りましたが、立派な鼓膜がついていて高地型のアズマヒキガエルでした。産卵期でもないのに、ここ大川渓流では頻繁にアズマヒキガエルを見かけました。

ツキノワグマの糞とクマだな

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2011年10月29日 この日,弘前市松木平の山でクマを見たという情報が入り,早速出かけました.松木平の稲刈沢の奥にある土筆森の近くまで行くと,クリ林があり,そのあたり一面に握りこぶしくらいの大きさのクマの糞がたくさんころがっていました.樹の上の方を見ると,何やら黒っぽい塊が見えます.これが世に言う“熊棚”です.ちょうど栗の実が食べごろで,クマはクリの木に登り枝分かれのところに腰掛け,細い枝を引き寄せてはへし折って実を食べ,残った枝を次々と尻の下に敷きつめ,クマだな をつくるのです.この日のクマだなは まるで樹上に作られた座布団のようでした(写真上).

クマはこの時季,冬眠に備えてブナの実や,ドングリ,クルミ・クリなどたくさんの堅果類を食べます.その糞はすりつぶしたように滑らかに見える(写真左)ことが多いようですが,時には未消化のクリの皮がたくさん混じっている糞も見つかります(写真右).

お腹が空きすぎて,あまり噛まずに急いで飲み込んでしまったのかもしれません.

大川渓流のほとりでジムグリに遭遇!

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ジムグリという名の由来は“地にもぐる”ということから来ているようで,林床に出来ている穴や隙間に潜る習性があり,半地中生活者だといわれています.10分か15分くらいの“長いお見合い”が続いた後,このジムグリはすぐそばの大木の根元にある穴にゆっくり滑るようにもぐり込み,姿を消しました.次に,2005年の古い写真ですが,マムシと同様に強い毒を持っているヤマカガシを紹介しましょう.

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2010年8月29日 暗門川にそそぐ大川渓流沿いを300mほど遡ったあたりのけもの道で倒木の上でまどろんでいる(?) 1m以上もありそうな濃い赤茶色のヘビに出くわしました.突然ばったり目の前にヘビが!ということで,心臓がバクバクするほどびっくりしました.幸い,そのヘビは本来おとなしいヘビらしく,ほとんど動かずじっとこちらを見ているだけした.そこで私も少し落ち着きをとり戻しじっくり眺め,やっと “ジムグリ” だと認識しました.ジムグリはふつう赤っぽい茶褐色で黒い斑点がはいるようですが、この個体は赤みが強くほとんど無紋で,いわゆる“アカジムグリ”と呼ばれるヘビのようです。頸部が太く、頭部と胴体の境目がはっきりしないのが特徴です。

暗門のブナ林で出あった鎌首をもたげるヤマカガシ

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2005年8月30日 ブナ林散策道のかたわらでシダの葉のかげに潜むヤマカガシに遭遇しました.1m以上はありそうな成体のヤマカガシです.だいだい色のバックに黒い斑紋が入る美しいヘビですが,このだいだい色がうすい個体もあります.水辺を好むようで渓流の川原などでよく見かけます.比較的おとなしいヘビで,めったに噛まれることはありません.運悪く噛まれたとしても“軽くかまれた程度であれば大したことはない”と言われていますが,深くかまれ死亡した例もあります.その毒はマムシより強いようですので,危険なヘビと認識しておきましょう.頸部にも頚腺とよばれる毒腺がありますので,触らないようにした方がよいでしょう。

カメノコテントウの美しさに魅せられる!

白神ラインの路上で体を温めるニホンマムシ

白神ラインの路上で体を温める

ニホンマムシ

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2010年9月9日 秋の気配がしのびよる白神ラインの大川橋近くの路上でニホンマムシを発見.ミズナラやトチの樹が覆いかぶさる道路に木漏れ日がさし,その陽だまりの中に50〜60cmくらいのずんぐりむっくりのヘビがいたのです.体を温めていたのでしょう.とても幻想的でした.10mくらい前でヘビに気がつき,急いで車を止めカメラを手にそっと車を降り,恐るおそる近づきZoom-upで激写! 眼のあたりから後方に延びる黒い線 (眼線) と体の表面の銭型紋様 (黒っぽい〇に黒の中点) がマムシの特徴です.猛毒のヘビですので,山を歩くときはこの特徴を覚えておいた方がいいですね.ついでに白神ではごくふつうにみられる無毒のジムグリを紹介しましょう.

もうすぐ冬眠に入るヤマネ

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2010年10月19日 秋たけなわのこの日,弘前大学白神自然観察園の広泰寺参道の大きなドイツトーヒの根元のあたりでヤマネがうろちょろしていました。気温が低いためか動きが緩慢でした。そろそろ冬眠も近いようです。ひょいとつまんで近くの木の枝の上にのせたら、すぐに枝の下側の方へ隠れるように移動しました。ヤマネは天敵などにつかまらないように枝の下面を伝うように移動する習性があると言います。陽が落ちて暗くなりかけていたのですが,月の光がふりそそぎヤマネの背中の体毛が幻想的に輝いて,印象深いショットとなりました.

抱接中のカジカガエルと卵塊

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2010年6月6日 風薫る初夏、大川の川原を歩くと,うるさいほどのエゾハルゼミの鳴き声に交じってあちらこちらでカジカガエルの鈴の音のような鳴き声がきこえ,水たまりをのぞくとカジカガエルの卵塊や背中に雄をおんぶした抱接中のカップルが見つかります.抱接中のカップルは保護色のようにまわりの砂礫に溶け込んだような色合いになっているので,見逃しやすいのですが,注意深く目を凝らすと見えてきます(写真上,水底で休憩).

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2010年7月9日 (旧)砂子瀬地区の砂川学習館(2016年津軽ダムの竣工に伴い水没しました)のそばのオニグルミの葉上で何やらエサにかぶりついているテントウムシの幼虫をみつけました(写真上).図鑑で調べてみたらカメノコテントウの若齢幼虫で,食べられているのはクルミハムシの幼虫のようです.クルミハムシの幼虫はもっぱらクルミの葉を食べ,葉脈だけを残し食べつくします. 近くの葉の上にはクルミハムシの蛹(写真下左)にありつこうと近づくカメノコテントウの終齢と思われる幼虫(写真下右)もいました.カメノコテントウはよほどクリハムシが好きなようで,クルミハムシの幼虫・蛹だけでなく成体すらも押さえつけて食べてしまいます.クルミハムシにとっては,カメノコテントウは最大の天敵といえるでしょう.

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2010年7月18日 クルミハムシの幼虫に食い荒らされぼろぼろになったオニグルミの葉の上でクルミハムシの蛹を採餌するカメノコテントウ(写真上).羽化して間もない成体のようで,貪欲にむさぼっています.写真左は食い荒らされたオニグルミの葉の主脈に並んでぶら下がっているクルミハムシの蛹の抜殻です.奇妙奇天烈な姿をしているので,遠くから見ても一目瞭然です.参考までにクルミハムシの成体をあげておきます(写真右).大きさは7~8mm.

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2010年7月15日 蛹になると,採餌をやめオニグルミの葉の上で固着したように動かなくなります (写真上左).近いうちに羽化がはじまるでしょう.3日ほど後に同じ場所を訪れてみると,すでに羽化した成虫もいて,蛹の殻を破って現れたばかりのまさに羽化直後のきれいな成体もいました(写真上右).写真下左は写真中の羽化成虫が飛び立った後の蛹の抜け殻です.

 2010年7月18日 カメノコテントウの成体を見つけました(下右).クルミハムシによってぼろぼろに食いあさられたオニグルミの葉の上にとまっていました.傷みや汚れもなく,羽化して間もない個体のようです.カメノコテントウは体長12mmほどの日本最大級のテントウムシで,黒地に赤の独特の紋様が艶やかでとても美しいテントウムシです.食肉性のカメノコテントウがどうしてこんなに食い荒らされたオニグルミの葉上で見つかるのか納得できました.

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そのカップルの近くでたまたま水面から半分頭を出している石を動かしてみたら、神経胚から尾芽胚あたりまで発生が進んでいるカジカガエルの卵塊が見えました(写真上)。ラッキー!! わかりやすいように中央部分を拡大してみると(写真下),真ん中あたりに神経管ができつつある神経胚,右下あたりに尾が形成されてくるいわゆる尾芽胚がよくみえました.

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